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中国が横取りしたインドネシア高速鉄道の建設が暗礁に

2016年1月31日現在、日本を出し抜いて中国が受注したインドネシア高速鉄道が未だに着工できないと言う。予想通りだ。建設許可もクリアされていないらしい。地元メディアによると中国から提出されていない必要書類が多く、一部ではあるが提出済みの書類も中国語で書かれており、審査担当官が読むことさえできないと言う。お寒い話だ。

 

21日にはジョコ大統領や中国の国務委員らが出席しての起工式が行われたそうだが、とんだ見切り発車で、インドネシア政府は中国に恥をかかされた形になった。日本人としては「ざまあみろ」とか「そらみたことか」とか心の中では思いながらも、発注先が日本に舞い戻るのではとの期待もある。そうなればインドネシアに吹っかけてやればいいのだ。まあ、クソ真面目な日本人はそんなことしないだろうけど。

 

もともと、日本が数年かけてボーリング調査を行なうなどして地質調査や需要の予測などをまとめていたものを、そのデータごと中国がパクって、破格の条件で建設を横取りしたものだ。ボーリング調査さえしていない中国が日本の提案書を丸写しで自国の提案書としたのも許せないが、それを判っていながら中国の提案を受け入れたインドネシア政府も許せない。相当裏金が動いたんだろうね。

 

まあ、インドネシア政府が悪いんであって、インドネシア国民が悪いわけではない。今回のことで、中国産の高速鉄道に命を預けることになるインドネシア国民が可哀そうだと思っていたのだが、この暗礁はインドネシアにとって福音かも知れないと心から思っている。是非、世界一安全で安心な日本製を発注してもらいたいものだ。少々?高額ではあるけどね。