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日本破壊 神宿りし岩も住宅開発会社にとってはただの岩

争いの場となっているのは、兵庫県西宮市の越木岩神社。幼児の泣き声の大きさを土俵上で競わせる「泣き相撲」で有名な神社である。境内の社叢林は兵庫県天然記念物で、「磐座」と呼ばれる巨石遺跡群がある。そもそも越木岩神社は、「磐座」をお祀りするため建立されたものらしい。この越木岩神社に隣接する土地にある3つの「磐座」が住宅メーカーの創建によって破壊されようとしている模様。

「今、当神社の隣地にある3つの磐座がマンション建設によって破壊の危機にあります。『何とか保存していただきたい』と、周辺住民の皆さまと訴えています。戦前は神社周辺の土地も越木岩神社の宮山でした。戦後も地域の人々が分割所有して保護されてきました。その後’64年、夙川学園短期大学に宮山の一部が売却されたのです。売却するかどうかは神社や地域の方々の間でも意見が割れましたが、売却する土地にある3つの磐座を保存することなどを条件に合意しました」越木岩神社の宮司・飯森隆年さん

 

飯森さんらは磐座の保存や周辺の自然環境への配慮などを求めた2万筆の署名を、住宅メーカー創建に持っていったが、創建側は受け取りを拒否したそうである。

 

住宅メーカー創建の回答

「私たちの調査では、神社側が“磐座”と主張するものは、ただの岩だとの結論です。磐座に関しては、保存することも考えておりません。建設予定地は登記簿を見ると、もとは神社の土地ではなく個人所有で、神社側が介入する権利はないというのが私たちの見解です」

 

住宅メーカー創建の回答はニベも無いものである。神が宿る岩も住宅メーカー創建にとってはただの岩とういわけである。権利の無いものが口出しするなということであろうか。飯森さんたちは何らかの権利を主張しているのではない。あくまでお願いとであり、近隣住民2万筆の願いである。

 

「私たちはマンション開発自体に反対しているのではありません。磐座が保存され、宮山の自然に配慮した建設を求めているだけです。6月、市に対しても2万筆の署名を提出しました。こうした周辺住民の声に市と事業者が耳を傾けてくれますよう、切に願っています」(飯森さん)

 

神が宿る岩は業者にとってはただの岩――兵庫県・越木岩神社のマンション開発 - 夕刊アメーバニュース