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京都市がカーナビに四条通を案内しないでとお願いした件

京都といえば四条通。とは言えないかもしれないけれど、通りの名前としては超有名な通りであることは間違いない。そして京都といえば観光のメッカである。それも世界的に。その四条通で歩道の拡張工事が2014年11月から始まっている。現在の3.5mから6.5mになるそうだ。かねてから観光客でも四条通は込み合っていた。幅がほぼ倍になるということで観光客の利便性をあげるということになる。良いことだ。

 

しかし、四条通に並ぶ店舗や家屋が、道幅が広くなる分スペースを空けてくれるのではない。割を食うのは車道。つまりは従来4車線あった道路が2車線になるというのだ。込み合っているのは歩道だけではない。車道も渋滞区域なのだ。その上拡張工事の真っ最中である。その込み具合は尋常ではないらしい。頭を悩ませた京都市が考え出したのはカーナビの案内だ。

 

京都市は日本デジタル道路地図協会に対し、「カーナビで案内する際に、四条通を避けて案内する」という対応をお願いすることにした。四条通を通過点として移動する車には四条通を避けたルートをナビゲーションするというわけだ。そして、その要望に日本デジタル道路地図協会は快く応じてくれたらしい。

 

四条通でカーナビを使っているのは地元の人たちではないだろう。地元の人たちは四条通が混むことを知っており、抜け道にも熟知しているだろうと思われる。つまりは車で訪れた観光客対策にはなる可能性が大である。難を言えば、観光客が車窓から四条通を楽しむことはちょっとハードルが上がるのかもしれない。