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大使襲撃犯、金基宗は殺人未遂容疑 パフォーマンスだった

韓国警察はリッパード駐韓米国大使を襲撃した、金基宗(キム・ギジョン)容疑者(55)について、殺人未遂容疑を適用した。殺人未遂容疑は、明確な殺意をもって相手を殺そうとしたが、相手が死亡しなかった場合に適用される。この場合、容疑者の殺意の有無が問題となるが、金容疑者は「危害を加える意図はあったが殺意はなかった」と繰り返しているという。また、金容疑者の弁護人は「象徴的な意味で(リッパート大使の顔を)切りつけたのであり、一種のパフォーマンスだった」としている。

 

殺人未遂犯が殺意の有無を問われると、殺意はなかったと答えるのが通常だ。殺意がなければ傷害罪となり、ずいぶん刑の重さが違う。また、殺意があった場合でも、相手が死亡しなかった場合は、量刑を軽減することができるとしている。これは日本の場合で、韓国では多少違うかもしれないが、概ね同様だと思われる。韓国の司法は決して公平なものとは思えないが、米国に対しての犯罪である。司法上厳罰に処さないと韓国の立場が危うくなるだろう。

 

リッパード駐韓米国大使は、韓国警察が殺人未遂の適用したことにつき、韓国警察の事情聴取に応じている。大使は「(襲われた際に)殺意を感じた」と述べ、金容疑者の処罰を求めた。また「金容疑者について気になることは多いが、(質問は)保留する」とも話したという。警察関係者は「大使は聴取の途中、(切りつけられた)左腕が痛み肘掛けに腕を置く様子も見せたが、聴取に丁寧かつ誠実に応じた」とし、大使が冗談を交えながら対応し、終始和やかなムードで聴取されたという。

 

大使の和やかな態度こそ、アメリカ人特有の「パフォーマンス」だと思うが、大使の腹の中は分からない。激怒しているというアメリカ政府の意向もあるだろう。韓国司法の今後の対応こそが問われる。