アオゾラヒトリキリ

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米国の真意を知らず浮かれている韓国の誤算

予想したとおり米国の怒りは相当なもののようだ。自国の大使を襲撃されたのだ、大使は一歩間違えば死んでいたのかもしれない。うがった見方をすれば、犯人は殺すつもりで刃物を振りかざしたのかもしれない。幸い致命傷にはならなかった。だがなぜ犯人は大使のそばまで近づくことができたのだろうか。犯人は日本大使にコンクリート片を投げつけた過去のある男である。そのほかでも度々問題を起こしている。韓国の警察は何をしていたのだろうか。

 

朴大統領の事件後の行動もおかしい。相手は米国である。法治国家である韓国の国内で、自国民が米国の大使に切りつけたのである。本来なら中東訪問を切り上げて、すぐさま帰国して対処しなければならないはずではないか。大統領は電話見舞いだけでこの件を保留した。中東を歴訪し、帰国後は歴訪の成果があったとまで報告している。大使は二の次だ。米国より中東を優先したことは、米国に深い疑念を与えたのではないか。

 

韓国国民もおかしい。テロがあって韓米関係はより強固なものとなったと、歌い、踊り、まるで祝賀会のような催し物を繰り広げた。大使の「共に進みましょう」という発言を真に受けて、大騒ぎをしたのだ。大使の言葉が建前であるとは思わないのだろうか。案の定大使は「米国への攻撃だ」とも言っている。よほど腹を立てていたのだろう。韓国国民は大使の本意も知らず、浮かれかえっている。中東歴訪と米国大使襲撃で朴政権は支持率まで上げたという。

 

米国は犯人は何者かの意図によって、かの場所にいたと考えているようだ。襲撃事件以前、韓国と米国は微妙な関係であった。

 

「リッパート大使など、韓国在住の米国人に危険が迫っていたことは韓国側も理解していたはずだ。それなのに、犯行現場の会場内はなぜか、厳重な警備態勢がとられていなかった。こんな不備はあり得ない」

「金容疑者は親北朝鮮活動家で、駐韓日本大使にコンクリート片を投げて逮捕された危険人物だ。韓国情報当局も監視下に置いていたはず。なぜナイフを持って簡単に会場に入り、なぜ大使を襲いやすい席に座れたのか。こんな偶然が重なることは100%ない」 

 

米国の怒りは相当なものだと思う。表面的な米国の対応で浮かれている韓国国民は一度良く考えなくてはいけない。米国はほかの国とは違う。恐ろしい国でもあるのだから。

 

「あり得る答えは2つだ。1つは韓国の警備関係者に『北朝鮮シンパ』が潜入していた可能性。もう1つは、金容疑者が米国大使に接近すれば事件が起きると認識しながら、彼の会場入りを放置した『北朝鮮とは関係ない人物』の存在だ。いずれにしても、必ずケジメをつけさせる」