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金基宗 日本大使襲撃で実刑を免れ自身を尊大化させた

マーク・リッパート駐韓米国大使を襲撃した、金基宗(キム・ギジョン)容疑者(54)は4年半前に日本の外交官を襲撃していた。在韓日本大使に向かって手のひら大のコンクリート片2個を投げつけたのだ。日本大使はこれをよけたものの、日本の女性事務官にあたり事務官は負傷した。

 

外交官を襲撃するというのは重大なテロ行為であると思うのだが、金容疑者は暴行などで前科2犯であるにもかかわらず、裁判所は懲役2年・執行猶予3年を言い渡した。ソウル中央地裁によると「被告人は(2010年以前に)罰金刑で一度処罰された以外、特に犯罪の前科がなく(?)、2007年に大統領府前で焼身自殺を図った後遺症で健康状態が良くないことや、この事件での行為自体を認め、今後の意思表現に慎重を期すると誓った」ことなどを考慮したという。

 

相手が日本大使だったからだろう。韓国では満州のハルピン駅で前韓国総監の伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)が英雄である。日本人に対してのテロ行為は韓国人にとっても喝采を受けるべき行為であったのだと思う。この時の金容疑者も韓国国民も、金容疑者と安重根を重ね合わせたのだろう。それは韓国法曹界でも同じだったのではないか。国家の英雄とみなされた金容疑者に対して、重い刑を言い渡せば、韓国国民が黙っていなかったと言える。


韓国の専門家は今になって「日本大使襲撃時に実刑だったら二度と外交官襲わなかったはず」 と言っている。まったくのお粗末、笑止。