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「ISISクソコラグランプリ」という有効打


イスラム国(ISIS)に対するツイッター利用者の攻撃と海外からの評価 (1/2)

 

イスラム国の人質事件は湯川遥菜さんの殺害されたとみられる静止画公開で膠着しているようですが、実際のところ殺害されたかどうかは確認がとれていません。イスラム国の運営するラジオは「日本人一人を殺害」と放送しているようですが、実際のところは分かりません。

 

日本の世論はイスラム国の思惑とは全く違った方向に動きました。かつて、「人の命は地球よりも重い」と、日本赤軍の要求に屈して、高額の身代金を支払い、また服役中の過激派や爆弾魔を釈放した前科のある日本国です。その後、釈放した者たちによるテロにより多くの人命が失われたという悲劇もあります。

 

政府は決してテロには屈しないと宣言しました。国民の多くも政府と同調した意見です。また、国内では自己責任論が大半をしめています。それは敬意の入り混じった複雑な心境ではあるかと思いますが、死を覚悟して渡航した後藤健二さんに対しても自己責任を求めるものです。それゆえ、日本国内では大きな動きはなく、国民は意外と冷静に状況を見守っています。ただ、マスコミと一部野党が勢いづいて安倍総理の責任追及に気勢を上げているようです。

 


【イスラム国殺害脅迫】共産・池内氏「心の底から許せない政権」 殺害画像受け投稿も削除 - 産経ニュース

 

さて、いかにも能天気な日本のネット住民は「ISISクソコラグランプリ」という遊びを72時間のうちに考えだし、イスラム国の者と思われるツイッターのアカウントに「攻撃」を仕掛けたといいます。これはジョンという黒づくめの男とオレンジの服を着せられひざまづかされた2人という例の画像に屈辱的な加工をし投稿するというものです。おそらく、イスラム国の人間には想像もつかない反応だったのではないでしょうか。

 

この行為に対して日本からは、不謹慎だとか人命がかかっているのにとかの批判も当然あったようですし、フランスのテロ事件を引き合いに出し日本でのテロを心配する書き込みもあってようです。しかし、以外にも英字メディアは好意的で、一部には「攻撃」が有効に作用しているととらえられているようなのです。

 

イスラム国にしても聖戦として成している行為が、徹底的に屈辱され、軽く扱われたことでショックを受けたことは間違いありません。日本人を人質にして身代金を要求しても嘲笑されるだけという現実は、今後日本人が同様の行為にあう確率を軽減する効果があると思われます。

 

それだけでもこの「攻撃」は有効なものであったと言えます。ただネット上では「ISISごっこ」なる新たな遊びが始まっているようで、あまりに行き過ぎた「攻撃」はテロを呼ぶ可能性も否定できないので自重して欲しい所です。無理でしょうけど。